今日のIT(情報技術)革命とグローバル化の進展により、知識、金融、技術、人材などが自由に移動することができるようになり、途上国への技術移転による工業水準の向上は、低価格商品の供給を可能にし、企業活動は、世界規模で競争が激化している。
これは、県下屈指の企業集積を誇ってきた本市工業においても例外ではなく、今後は、この厳しい競争の波を受けながらも、更なる発展と拡大を図るため、世界に対抗しうる優れた競争力の獲得を目指し、耐えざる改革の流れを模索しつづけなければならない。
企業におけるこれまでの競争要素は、立地条件や物流といった地理的、物理的なハード面での条件に重要性があったが、現在、時代が求める企業戦略のキーワードは、新製品開発、新市場開拓、情報収集強化であり、これを実行する人材の蓄積が最重要ポイントの据えられ、ソフト面での要素が競争優位の要因となっている。
本会は技術革新、人材育成、新分野進出など、本市製造業における企業活動の根幹にかかる改革を推進するため、産学官や研究機関も含め、企業力の向上に効果的な影響を及ぼし得る、新たな企業間協力と連携を構築していくことを目的とするものである。